片付けから気づいた家の価値 ~無駄のない間取りをどう選ぶ?~
2025/11/27
毎年、年末が近づくと必ず後悔することがあります。
それは――「大掃除を年末ギリギリに始めてしまうこと」。
12月28日あたりに慌てて脚立を引っぱり出したり、冷蔵庫の裏を見て「え、こんなに埃が…?」とショックを受けたり。
わかってはいるんです。
わかってはいるけれど、気づけば毎年同じように慌ただしく過ごしてしまう。
さすがに今年こそは学ばないと…ということで、私は少し早めに“プチ大掃除”をスタートしました。
と言っても、壮大なものではありません。
気になった引き出しをひとつ整理したり、タンスの奥を見直したり、気候がいい日にベランダをさっと水拭きしたり。そのくらいのミニ作業です。
でも不思議なもので、**「少しずつ掃除をする」**と、普段は気づかないことに目がいくんですよね。
先日、クローゼットを整理していたときのこと。
奥から、存在すら忘れていた紙袋が3つ出てきました。
中身は「いつか使うはずだった」雑貨たち。正直、買った記憶が薄れているものまでありました。
そして、ふと手を止めて気づいたんです。
■ 住まいの「使っていない空間」は、実は資産価値に影響する
不動産の仕事をしているといろいろな家を見るのですが、家の中には“生きている空間”と“眠っている空間”が存在します。
生きている空間とは、
✔ 毎日使われる場所
✔ 動線が自然で、生活に役立っているスペース
✔ 片づけやすく、散らかりにくい場所
逆に、眠っている空間とは、
✔ 使っていない部屋
✔ 悪い動線のせいで生かせていないスペース
✔ 収納の奥、デッドスペース
そしてこの“眠っている空間”が、家の使い心地だけでなく、売却時の印象や価格にまで影響することがあります。
理由はとてもシンプルで、
「使いにくい間取り=買い手にとっても使いにくい家」だから。
もちろんプロが適正価格を査定するので極端に下がることはありませんが、「買いたい」と思う人の数は、間取りの使いやすさで結構変わります。
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■ 間取りは“広さ”より“使える広さ”を見る時代
最近の買主さんの傾向として、ただ広ければいいという時代ではなくなっています。
✔ 使いやすい間取り
✔ 回遊導線
✔ 十分な収納
✔ 家族がストレスなく動ける配置
広さよりも、**「実際にどう使えるか」**が重視される流れです。
例えば、同じ70㎡でも、
A)ほぼ正方形に近い効率の良い間取り
→LDK16帖、居室3部屋、収納たっぷり
B)廊下が長く、居室が細切れで窮屈な間取り
→LDK12帖、居室3部屋だが収納が少ない
この2つを比較すると、数字上は同じ広さなのに
“体感できる広さ”がまったく違う。
そして大半の人はAを選びます。
つまり、間取りの“効率の良さ”は、売却時の武器になります。
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■ 「眠っている空間」を買主は見逃さない
内覧をすると、買主さんは自然と“活かし切れていない場所”に目を向けます。
・「この収納、奥まで使いきれないな」
・「なんだかこの部屋、落ち着かない形だな」
・「ここに柱があると家具おきづらい…」
そんな“細かい違和感”が、購入判断を左右します。
そして売主側としては、
**「見せ方」と「事前の整理」**がとても大事になります。
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■ 売る側としてできること:まず“詰め込み収納”をやめる
片づけの最中に改めて思いましたが、収納がパンパンだと、どれだけ広い収納でも狭く見えます。内覧者にとっては、
「収納が少ない家なのかな?」
「部屋が狭そう…」
というマイナス印象になります。
売却を意識するなら、
●収納の中は“7割ルール”
物は収納の70%まで。隙間があることで、“まだ余裕がありますよ”という印象になります。
●床に物を置かない
どれだけ広いLDKでも、床に物があるだけで“圧迫感”が生まれます。
●使っていない家具は撤去
家具は家の中で存在感が大きい。1つ減らすだけで、体感の広さが変わります。
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■ 「無駄のない間取り」を買う人が増えている理由
最近とくに、20〜40代の買主さんは
**“暮らしの効率”**を重視します。
理由は以下の通り。
●共働きが増えて家事の時短が重要
●在宅ワークで「使えるスペース」が求められる
●子育てしやすい動線が人気
●光熱費の高騰で「無駄な空間」の冷暖房がもったいない
だからこそ、
**“間取りに無駄がない家”**が注目されるんです。
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■ 「この家、使いやすい!」と思われるポイント
買主さんが好む間取りには共通点があります。
◆① 回遊導線
玄関→洗面→キッチン→LDKがぐるっとつながる
→家事負担が格段に減る
◆② 大きすぎないけど“機能的な”収納
パントリーやファミクロが特に人気
◆③ 廊下が短い
廊下が短いほど居住スペースが広い
◆④ 部屋の形が真四角
家具が置きやすく、無駄がない
◆⑤ 採光の入り方が良い
光が入る=部屋が広く見える
こういうポイントがそろっている家は、売却時も強いです。
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■ 「買う側」も「売る側」も、まずは“自分の暮らし方”を知る
家を購入する時に“間取りで迷う人”はとても多いのですが、結局のところ大事なのは
自分の生活のクセを知ること
例えば…
・キッチンに長くいる?
・リビングで家族が集まりやすい?
・片づけが苦手?
・在宅ワークはある?
・洗濯物は室内派?外干し派?
こういう日常のクセが分かっていると、
あなたに合う間取りが自然と見えてきます。
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■ 結局、今日の掃除で思ったこと
片づけをしながら、
「この家で実際に使っている空間ってどこだろう?」
と考えてみると、
・よく通る場所
・よく座る場所
・よく物を置く場所
は限られていました。
そして、使っていない場所ほど、
「心の中で見ないふりをしていた場所」でした。
不動産もまったく同じで、
“見ないふりをしている空間”は、買主にも伝わる。
だからこそ、売却を考えるなら、
まずは自分の家の中で“眠っている空間”を一度チェックしてみてください。
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■ 最後に:無駄のない間取りは“選ぶ時も、売る時も”得をする
まとめると、
●使っていない空間は、実は家の価値に影響する
●広さより“実際に使える広さ”が重要
●収納や動線は買主からの評価が高い
●売る前の片づけで価値が上がることも多い
●買う時は“自分の生活のクセ”を知るのが近道
家は大きな買い物だからこそ、
「無駄のない間取り」を選ぶだけで、暮らしが圧倒的に快適になりますし、将来売るときにもしっかり評価されます。
片づけ中の気づきから始まった話ですが、
あなたの家選び・売却のヒントになれば嬉しいです。
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株式会社神武堂
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